日常のしょくにん

ものを作るってことがどうにも好きなようで なんにつけても一度は自分で作ってみよう、と考えるある意味病気な人間の日常。

せいかく

わたしはめんどくさい性格だと思う。

例えば、私にはこどもが2人いて、下の子は幼稚園に通っているから
お母さん方との交流も多いけれど
できるだけ人と話したくない人見知りの性格から送り迎えはギリギリの時間に行く。いつも定位置はすみっこの藤棚の下。
携帯をいじっているフリで忙しさアピールをかかさない。
でもものづくりが大好きな性格で、行事の制作物を保護者みんなで作るとなるとどうにもワクワクしてしまい率先して前に出たがる。
なのに話しかけられるとオロオロする。

いつも行く八百屋さんでもそう。
いつも前を通ると挨拶してくれるのだけれど、買わずに通り過ぎるのが
申し訳なくて、最近家に帰るのに遠回りをすることが増えた。
娘が八百屋のおじさんのことが好きで話が長くなるのがめんどくさいのもある。
でも『常連』という響きには常に憧れがある。

ものづくりがだいすきな性格、とさっき書いたけれど、
好きなのか性分なのかわからなくなることがある。
雑貨屋さんでこのあいだ愛らしいニードルフェルトのパンダの人形をみつけた。
でもお値段をみたらかわいくなかった。
わたしとなんでも好みの合う息子が、すかさず『これ、ママつくれるよねえ!』と言った。
たしかに作れるとおもう。
なんでも『つくれるかも』と思ってしまう職人みたいなこの性格のおかげで、作る為の道具は大抵家にある。
でも日常でやりたいことが多すぎて結局やらずじまい。
そのうちそのパンダがどんな顔をしていたのかも忘れてしまった。

じつは理想の息子もつくれているのではないか?と思っていたりする。
それはただの親バカだ。